メロンクリームソーダトライアングル
僕たちにまとわりつくくすぐったい空気を一掃したくて、思いきり話題を変えてみた。
寝ころんで青空を見つめる紅亜くんは、「3オン3」とだるそうに目を細めて。
「一緒だ、僕と甘音くんもだよ!」と笑顔の花を咲かせたのに、なんで舌打ちをされたかな。
不機嫌顔をあえて作って、紅亜くんの腕を揺する。
「今の舌打ちには、どんな気持ちが込められていたんですか?」
「もっと強い奴と戦いたかった」
「僕のチームのもう一人のメンバーは、元バスケ部の永井くんだよ」
「知らない」
「甘音くんはバスケうまいし」
「トーナメントの組み合わせはまだ決まってないが、俺のチームは決勝まで残るとして、若葉のチームは1回戦敗退だろうな」
「僕が足を引っ張るって言いたいんでしょ」
ムスッと口をつぼめた僕を、紅亜くんが意地悪な顔で見上げてくる。
「活躍する自信でもあるわけ?」
「……ない……けど」
「ブハっ、素直すぎ」
「僕はサポートだからいいの! うちのクラスは甘音くんと永井くんが大活躍してくれるんだからね! 紅亜くんなんかボコボコにされちゃうんだからね!」
「アハハ、若葉のくせに生意気、球技大会が楽しみになってきた」