メロンクリームソーダトライアングル
極甘ヒヤヒヤな球技大会
☆若葉side☆

 紅亜くんと冗談を飛ばしあっていた初秋も過ぎ、あっという間に来てしまいました、球技大会当日が。

 クラス別、男女別、学年ごちゃまぜなこの大会。

 男子の目玉競技はサッカーのはずなんだけど――



「この試合は絶対に見逃せないよね」

「甘音先輩と紅亜先輩の双子対決はどっちが勝つかな。肉体派の紅亜先輩か、頭脳派連係プレイの甘音先輩か」



 3オン3の初戦、なんと僕のチームと紅亜くんのチームが激突することになってしまったんです。

 トーナメント決めのくじを引いたのが僕なので、自分を責めるしかないんだけど。

 観客の数が多すぎじゃない?

 ただの一回戦目だよ。

 体育館の壁際にも2階の窓を開けるための通路にも人、人、人。

 みんな自分の試合は大丈夫? 

 僕たちの試合を見届けたいがために、自分の試合は出場放棄なんて無責任な行為はやめてね。



「試合前に気持ちを一つにしようか」



 同じチームの甘音くんがこぶしを顔の前に突き出したから、僕と元バスケ部の永井くんも同じようにげんこつを突き出す。


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