怪獣くんはいつまでも
海原くんはよくわたしに贈り物をくれる。
クレーンゲームで獲れたというクマのぬいぐるみ。優しい香りのするお花。ふわふわのタオル。
どれもかわいくて、わたしの好みをまるっと把握されている気がする。
「学校終わったらすぐ寄るよ。
うたた寝なんかしてたら許さないからな」
「うん!ぜったいに起きてるね!」
「よろしい。じゃーまたな」
あんなに粘っていたのが嘘みたいに、海原くんはあっさりと病室から去っていった。