お隣さんはイケメン三兄弟

奇跡の出会い?

魚が生き生きと泳ぐ、きれいな川。
青々とした空。
私は、その目の前の家に住んでいる。
桜花学園という中高一貫校。
私、夢野 (ゆめの はな)は、そこの学園に通ってる。
そして今は、家の前の川をじっと見つめて、ぼんやりしている。
「花ちゃん、花ちゃ〜ん!」
 上からお母さんの声がした。
私は急いで家へと向かった。
私の家は、お父さんは今アメリカで仕事をしている。
年に2回帰ってくるのだけど、やっぱり少し寂しいな。
「どうしたの?」
「うちの隣の家、下宿用に貸してたじゃない?」
 そう。この前は、高校生のお姉さんが住んでいた。
今回も高校生なのかな?
「次の子が来たのよ〜!」
「えぇっ、もう?」
 は、早い……!
「お母さん、パートに行くから、家を説明しておいてくれないかしら〜?」
「うん! 分かったっ! お母さんも、気をつけてね!」
「うふふっ、はーい」
 私は、説明をしに、隣の家へと向かった。
 あ、どんな人かを聞くのを忘れたなぁ……。
「かわいい子がいる〜」
かわいい子……?
私ではないだろうなっ……。
「……」
(みのる)くん、ほんと興味ないな〜」
 あ、あの人たちかな……?
「あの、隣の家の夢野 花と、申しますっ!」
「あ、僕は現 (あらわ れん)って言うよ〜。中1〜! よろしく〜」
 その人……恋さんは、丁寧にかわいくお辞儀をした。
 優しそうだなっ……。
 ――私は、優しい人は少し苦手。
前、裏切られて、悲しい思いをしたことがある。
『そんなアイデアもあるんだ! やっぱり夢野さんは素敵だね』
 その子は、みんなに平等に優しかった。
だけど……。
『お前みたいな地味なやつには興味ないし』
 そう言われて、トラウマになっていた。
「どうしたの〜? 固まって」
恋さんは、ふわふわした口調で気にかけてくれた。
大丈夫、この人は。
なんか、そういう感じがする。
「ううん! 大丈夫です……っ!」
「ほら、実くんも健太くんも自己紹介!」
「おう! 俺は現 健太(あらわ けんた)、中2。覚えとけよ!」
「…………現 (あらわ みのる)
 実さんは、年上かな……?
「あはは、実くん、自己紹介少ないよね〜。ちなみに実くん中2だよ〜。少し女の子嫌いなんだ〜、実くん」
 恋くんが苦笑いしながら困ったように言った。
嘘っ……!
 同い年……?
 あと、女の子嫌いなら、離れた方がいいよねっ……。 
「これからよろしく〜」
 その言葉に私は3人に頭を下げた。
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