ハル
顔をしかめていると諒が笑って「緊張しっぱなしだったから体がやられたよな」と自分の首筋に手を当てた。
諒もあちこち傷んでいるみたいで、互いに目を見合わせて笑った。
笑顔を浮かべたことで少しだけ心が楽になり、諒と外出する気分になれた。
「愛ちゃんと連絡は?」
歩きながら質問されて私は自分のスマホに視線を落とした。
警察が去った後に何度かメッセージを入れたけれど返事はない。
電話も通じない状況だった。
「無事かどうかもわからないの」
「そっか」
諒も深刻そうな表情でうつむいてしまった。
今一番気がかりなのはやはり拳銃で撃たれた愛のことだった。
私をかばってくれた愛の姿が脳裏に焼き付いて離れない。
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