ハル
翌朝、昨日の夕飯に出てきたのと同じ香りのお味噌汁の匂いで目が覚めると、すぐに布団を畳んで階下へと下りた。
親が勝手に頼んだこととはいえ、しばらくお世話になることになったのだからなにもしないわけには行かない。
「おはようございます」
キッチンに入ってそう声をかけたとき、片手鍋に向かっているのが諒だと気がついて驚いた。
「おはよう。朝早いんだな」
爽やかな笑みを浮かべる諒に近づいて鍋の中を覗き込むと、豆腐とネギの味噌汁ができたところだった。
「すごいね、料理するんだ」
朝の挨拶を忘れて質問してしまう。
「夏休みの間だけな。こう見えても結構家事は好きなんだ」
「へぇ」
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