ハル
足を一歩進めるごとになにかを踏んづけてしまう空間にまばたきを繰り返す。
散乱している紙にはおじいちゃんの手書きなのか、乱雑な文字や数字が羅列していてちょっと読み取ることはできなかった。
だけどここにはおじいちゃんが生涯をかけて研究していたものがある。
いいな。
見てみたいな。
パソコン画面をジッと見つめてそう思う。
ロボ好きな血がうずき出すのを感じたけれど、ここは私が手をつけていい領域ではない。
私は好奇心をグッと押し殺して部屋を出たのだった。
それから私はキッチンに残されていた食器類を段ボールに詰める作業を進めた。
昔はたくさんの親戚がこの家に集合していたのだろう。
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