ハル
そんなおじいちゃんが亡くなったのはふたつき前のことだった。
『もしもし? あ、姉さんか? 久しぶりだね』
家の固定電話が鳴ることなんて滅多にないのに、その日は珍しく鳴り響き、お父さんが出た。
私はテレビを見ながらぼんやりとその声を聞いていた。
『え、お父さんが? そうか、それなら明日は仕事を休んで戻るようにするよ』
どうやら田舎のおじいちゃんの体調が良くないらしい。
少し風邪をひいたとか、その程度ならうちまで電話してくることはないはずだから、かなり悪いのだろうということは想像がついた。
『急だけど、お父さん今日の夜から実家に戻るから』
『わかった』
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