ハル
投影する


諒がメモリーカードをハルに手渡すと、ハルは自らそれを自分の側頭部にあてがった。
隠された差込口が開き、その中にメモリーカードを挿入する。
「ねぇ、コアがもとに戻ったらハルはどうなると思う?」
「今のドジっ子とはおさらばする。高度なロボになるはずだ」
物を壊したり、ドアから出て元に戻れなくなったりする心配はないわけだ。
だけど高度なハルなんて想像ができなくて困惑する。
「ちょっと、待って」
データを読み込もうとしているハルに声をかけるけれど、一歩遅かった。
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