ビター × スイート
ビタースイート
終電まで、あと1分。
絶対絶対、これを逃すわけにはいかない。
絶対に、なにがなんでも、私はこの最終電車に乗ってやる・・・!
ーーーと、意気込みだけは強いのに。
アルコールで頭はクラクラしているし、身体が思うようには動かない。
足はもつれてうまく階段を上ることもできないけれど、私は絶対終電に・・・!!
「出発しまーす」
(!?)
やっとのことでホームに辿り着いたのに、あとちょっとのところで電車のドアが閉じられた。
乗りたかった電車。
乗らなければいけなかった最終電車。
無情にも、走り出した電車は目の前からどんどん遠ざかっていく。
これでもう、私は、今日は家には帰れない。
「・・・・・・」
(ああ・・・っ、もう最悪だ・・・!近くのホテルを探そうか、金欠だから、ネットカフェにするべきか・・・)
近くにあったベンチにヨロヨロ座り、私はスマホを取り出した。
検索をかけて、ここから一番近いネットカフェを探したけれど、それでも駅から歩いて徒歩10分。
酔っぱらって、全力疾走した身体。
しかも、今日は色々あってメンタル崩壊状態だ。
この状態で、ここから改札の外に出て、10分も夜の街を歩くだなんて、考えただけでも気が滅入る。
(・・・あー・・・、疲れた。気持ち悪いし・・・、もう、ここでちょっと横になろう・・・)
私は、心身ともに疲れ切っていた。
眠気はすごいし気力だってほぼゼロで、今動いたら気持ち悪さも増してしまいそう。
とりあえず、横になってこれからのことを考えて・・・・・・。
体力も、眠気ももはや限界だった。
自然と瞼が落ちていく。
倒れるように、私は、そのまま駅のベンチで眠ってしまったのだった。
絶対絶対、これを逃すわけにはいかない。
絶対に、なにがなんでも、私はこの最終電車に乗ってやる・・・!
ーーーと、意気込みだけは強いのに。
アルコールで頭はクラクラしているし、身体が思うようには動かない。
足はもつれてうまく階段を上ることもできないけれど、私は絶対終電に・・・!!
「出発しまーす」
(!?)
やっとのことでホームに辿り着いたのに、あとちょっとのところで電車のドアが閉じられた。
乗りたかった電車。
乗らなければいけなかった最終電車。
無情にも、走り出した電車は目の前からどんどん遠ざかっていく。
これでもう、私は、今日は家には帰れない。
「・・・・・・」
(ああ・・・っ、もう最悪だ・・・!近くのホテルを探そうか、金欠だから、ネットカフェにするべきか・・・)
近くにあったベンチにヨロヨロ座り、私はスマホを取り出した。
検索をかけて、ここから一番近いネットカフェを探したけれど、それでも駅から歩いて徒歩10分。
酔っぱらって、全力疾走した身体。
しかも、今日は色々あってメンタル崩壊状態だ。
この状態で、ここから改札の外に出て、10分も夜の街を歩くだなんて、考えただけでも気が滅入る。
(・・・あー・・・、疲れた。気持ち悪いし・・・、もう、ここでちょっと横になろう・・・)
私は、心身ともに疲れ切っていた。
眠気はすごいし気力だってほぼゼロで、今動いたら気持ち悪さも増してしまいそう。
とりあえず、横になってこれからのことを考えて・・・・・・。
体力も、眠気ももはや限界だった。
自然と瞼が落ちていく。
倒れるように、私は、そのまま駅のベンチで眠ってしまったのだった。
< 1 / 14 >