ナルシストと恋は de キュン!
13 ナルシストと恋は de キュン!
「下僕8号と288号よ、夏のイベントとは?」
「夏、ねえ……」
季節は6月なので夏と言えば夏だが……。
そろそろ梅雨に入りそうなどんよりとした天気。
美柑と私、雛子のところへやってきて急にそんなことを聞いてきた。
「まあ流しそうめんとか?」
「あと、海に行くのもいいかも」
私と美柑でそれぞれ意見を出した。
その結果。
「ふむ、では今度の日曜日、花見をしようではないか?」
「なんでやねーん⁉」
私のツッコミがビシッと決まるが、鳴雄の顔はいたって真面目。もしかして、本気で花見をしようというつもりじゃ……。
「でも、花見って言っても桜は4月くらいまでしか、お花を咲かせませんよ?」
真面目に意見をいう美柑。
偉いぞ、わが友。
でも、コイツにそんな常識があるとは思えない。
「フフッ、いいところに気が付いたな8号」
いや、誰だってそれくらい気づくだろ……って、コイツのペースにまんまと乗せられ振り回される自分をそろそろ卒業したい。