大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。

「アメリカに行くの? 私に言わないで? なんで? なんでまた離れるの……? 私、穂高といたい。ずっといたい。もう手を離さないって決めたのに!」

 穂高は固まっている。
 図星だからだろうか。

「千紘……?」

 涙がにじんで視界が揺れた。
 私は胸に押し寄せる焦燥を感じていた。

(なんで私は、自分が結婚を決断できないままのくせに、穂高がずっと私の傍にいてくれるって勝手に思ってたの……?)
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