大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。

7章:新しい生活

 離婚して一か月。私は、仕事に没頭する日々を送っていた。

 開発の仕事は、こんなに楽しかったのかと思うほど、日々が充実していた。

「桐沢、ここの数値、この条件ならもっと安定するかもしれない。やってみたらどうだ?」
「あぁ、なるほど……それは考えてなかったです。やってみます。ありがとうございます」

 穂高のアドバイスは、いつも驚くほど的確で、私の行き詰まりを一瞬で吹き飛ばしてくれる。

 あくまで上司の距離を守りながら、必要なところだけ支えてくれた。そのおかげで私は走り続けられた。

 さらに、大学と共同で行う研究が動き出した。
 私は共同研究の主担当に打診され、思わず前のめりに「やります!」と手を挙げていた。
 打診してきた穂高は少し驚いたように笑った。

「そんなに嬉しいか?」
「嬉しいです。すっごく」
「じゃあ、しっかりやれ。俺もサポートするから」
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