大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。
「い、いたい、瑞穂さん……!」
「あなたの言い分だとね? 『離婚した女は全員今後誰とも幸せになれない』って話になるのよ! 私はね、違うと思ってる。失敗も痛みも背負って、それでも立ってる人間は強い。また踏み出せる。きっと前より大きく!」
ぱっと手を離す。そして彼女は手元のワイングラスを手に取った。
「それに、最後の元夫のあれこれ? なんであんな男の呪いの言葉を真に受けてるの? ああいう奴はね、自分の罪を認めたくないから人を攻撃して、罪を半分押しつけてるだけ。最低なのよ、責任転嫁型の男って」
そう言って、瑞穂さんはワインを飲み干した。
「私も言われたわよ。『あっちから誘われた』『子どもばかり構って寂しかった』って。最初は女に誘われたんだと素直に思った。でも二度目は、結局他人に罪を押し付ける奴だって分かった。子どもまで理由にして逃げるやつにまともな謝罪できるわけないのよ。ほんと、何なんだろうね、男って!」
ワイングラスをテーブルに置く音が響く。