甘々王子とやらかしヒーロー
ベンチに座って話している樹と日和
日和:「……でね、こころちゃんがね…」
和泉:「日和ーーっ」
息を切らせ走って来た和泉が叫んだ
樹:「時間切れか…ありがとう日和、楽しかった」
日和:「うん、私も」
樹:「会えてよかったよ、元気でどうか…幸せに」
日和:「会いに来てくれてありがとう、樹くんも元気で」
二人は微笑み合い、そして樹は歩き出した
和泉と日和は樹の姿が見えなくなるまでその場で見送った
そして
日和:「和泉くん」
日和は和泉に駆け寄り抱きついた
和泉:「日和?」
日和:「ごめんね、心配かけてごめんね」
和泉は日和をぎゅっと抱きしめ
和泉:「おう、もう心配かけんなよ」
日和:「うん」
二人は強く強く抱きしめ合った
3年後
こころ:「修一さん、美咲さん、結婚おめでとうございます! カンパーイ」
美咲:「みんな、ありがとう」
修一:「ありがとう…悪いな、みんな忙しいのに集まってもらって。水本、場所も料理もありがとな」
祐生:「ああ、おまえらの話でうまい酒が飲めるから気にすんな」
和泉:「てか修一、おまえが一番忙しいだろ! 司法試験まだ受かってないのに…もうちょっと待てなかったのか?」
修一:「いいんだ、どうせいつか結婚するなら早いも遅いもない。美咲を幸せにするというプレッシャーをかけて、次こそは…」
日和:「美咲ー、修一くんああ言ってるけど?」
美咲:「いいのよ、修がそうしたいって言うから。ちゃんと自立できるまでは私が支えるし」
こころ:「さすが大手出版社勤務」
日和:「あはっ、こころちゃんとこは?」
こころ:「うちですかぁ、聞きたいですか?」
日和:「うん、だってもう一緒にお店やってるんだし、ねえ」
日和は美咲に問いかける
うんうんと身を乗り出してくる美咲
祐生:「おい、余計な事言うんじゃないぞ」
こころ:「祐くんたら、こころがいないともう生きていけないって言うんですよ~」
祐生:「おい!」
キャーーー
大歓声の女子たち
和泉:「くっ…その顔で…」
祐生:「うるせー、おまえらはどうなんだよ」
和泉:「おっ、よく聞いてくれたな! 実は今日この場で…」
ゴソゴソとポケットを探る和泉
和泉:「あれ? ん? ない…」
修一:「どうした? 和泉」
和泉:「修一っ、オレまたやらかしたかも…今日、日和に渡そうと思ってた指輪忘れてきた(汗)」
美咲:「えーー和泉 今日プロポーズするつもりだったの?!」
日和:和泉くん!?
和泉:「くっ、あーもう指輪は後だ! 日和、オレと結婚してください」
みんなの注目が日和に集まる
日和:「…はい、よろしくお願いします」
わーー!!
キャーー!!
みんなの祝福を受けながら幸せいっぱいの日和
ー この先何かあったとしても、和泉くんやみんながいてくれたら私はきっと大丈夫だ
私もみんなが頼れるようにもっと頑張っていこう
私のヒーローのそばで…
おしまい