天下無双なヴァンパイアは番を探し続ける
その視線を神牙さんは全く気にすることなく、話し出す。
え?
一瞬、神牙さんと目が合ったような気がした。
ドクン、と心臓が多く揺れる感覚に陥って、懐かしいような……変な気分になる。
いやいや。そんなことはないでしょ。初対面で、しかもヴァンパイア。
私が関わったはずがないと、すぐに否定して頭の中から追い出した。
「この影牙学園に合格し、入学して来た皆さんを私たち生徒一同は心よりお祝い申し上げます」
言っている言葉はいい言葉だった。
しかし、神牙さんはとっても棒読みだった。それでも、その言葉からは威圧感がすごく、誰も何も言えずにいた。
……ううん。言えないように感じる。
神牙さんは不機嫌さを丸出しにして、定型的の言葉を話す。まるで、無理矢理押しつけられた仕事をこなすように。
ステージの下では、司会の人がオロオロしている。
……とんでもない学校に入ったのでは?…
と初日で思い始めていた私は、ちょっと学校生活が心配になってしまったのだった。