彰人さんが彼女にだけ優しい理由
まるで病弱な子を持つ母親のような事を言う詩織を、何の話だ、と言わんばかりに私は見つめた。
「天鬼先輩!すみませんでした!ありがとうございました!!」
詩織は彼、彰人にペコペコと頭を下げる。私もベッドの上で彰人に向き直ると、頭を下げた。
「ありがとう、彰人さん」

 彼女の説明によれば、彼女が商品開発部のとある親しい先輩社員に連絡し、彰人へと連絡がいったらしく、私を乗せたタクシー運転手を突き止めた後、ここ、ビジネスホテルのホテルマンに事情を話して入らせてもらったとか。
「ところで、アンタ何でそんなの着てるの?」
少しだけ襟元の乱れたバスローブを着ている私の身なりを見た詩織は、怯えた声を漏らしていた。
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