私は死亡者
私は立ち上がり、影の回収者を見る。

影は静かに言った。

「魂と肉体は再び一つとなった。
お前は……生者だ、美鈴」

私は息をつく。

影はもう敵ではなかった。
ただ死の秩序を守る存在。

「未鈴は……?」

影は静かに首を振る。

「影は再び深淵へ還った。
名を持つ影は——
初めてだった」

私は涙を流した。
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