初恋同盟〜イケメン過ぎる君からの不適切な溺愛〜
試合が終わり、哲司は試合を観に来た可愛い後輩達に囲まれている…



中々声を掛けられない私は及び腰になり、哲司に差し入れのお弁当を渡すのさえ躊躇していた…



今日は諦めようかな…



私が諦めて遠目で帰ろうとすると、哲司が黄色い声から逃げるように体育館から出て行こうとする…



私はチャンスだと思い、体育館から出ていく哲司を追いかけた…



哲司は今1人だ…



チャンス!!



あっ…てつッ



名前を呼ぼうとしたその時…⁈



「黒田先輩⁇」



私の背後から、髪の毛をツインテールにした可愛い後輩らしき女の子が哲司に声を掛けた…



私は咄嗟に気づかれないように柱の影に隠れる…



哲司は振り返り、その後輩の子と親しげに話し始める…



私は気付かれてしまっていけないと思いその場から動くことも出来ず、2人の会話を聞く事になってしまった…



「黒田先輩…これ、私が作ったんです。食べてください」



女の子は自分が手作りで作ったらしきお菓子を哲司に手渡している…



「黒田先輩、私先輩のことがずっと好きでした…私と付き合ってください…」



ズキンッ



私の胸は痛んで、ざわついて平常じゃいられなくなる…



こんな告白シーン見たくなかったよー



「ごめん…俺は…」



哲司がそう言おうとした時、女の子が哲司に抱きついた…



「私じゃダメですか?私本当に先輩の事が好きなんです」



そう言って抱きつく後輩の子の背中に哲司が手を回す…



私は2人が抱き合っているように見えた…



バサっ!!



私はショックで思わず持っていたお弁当を落としてしまった…



「未知!?」



やばいっ!!



その音で私が柱の影に隠れていた事がバレてしまう…



私はショックで居た堪れなくなり、気付くとその場から走り去っていた…



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