初恋同盟〜イケメン過ぎる君からの不適切な溺愛〜

初恋同盟

ピンポーン



ガチャッ⁈



「哲司くん珍しいわね!!哲司くんが来るなんて!!相変わらずイケメンねー」



お客さんかな?
  


下でお母さんが誰かと喋っている声がする



自分の部屋のベッドに伏せって落ち込んで泣いていた私は、泣きすぎて寝落ちしてしまっていたらしい…



ピンポーンという音と、誰かが来客した音で目が覚めた…



気付くともう外は夕方になっていて、夕陽が沈みそうで綺麗に光っている…



結構寝ちゃったな…



私は寝ぼけ眼を擦ってゆっくりと体を起こした…



「これ、家の母親から持って行けって頼まれました…」



「有難うねーわざわざ届けてくれて」



ん?何か聞き覚えのある声…



昔よく聞いたな…



私は聞き覚えのある声に耳を傾ける…



「あの…未知いますか??」



「未知?いるわよー?今日休みなのに学校行くって出て行ったんだけど、何か元気なく帰ってきたっきり部屋から出てこないの?」



未知ー!!哲司くんよー!!



下からお母さんが叫んでいる声が聞こえる…



ちょっと待って⁈



今哲司って言った…⁈



「そうですか…ちょっと2階に上がっていいですか?」



いいわよー



哲司くんが未知の部屋に行くなんて久しぶりねー



ダンダン…



哲司が階段を登る音がする…



ちょっ、ちょっと待って⁉︎



今入ってこられたら、泣き腫らした不細工な顔がバレる



ど、どうしよう⁉︎



こんな顔見られたくないよー⁉︎



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