あなたに友達以上の関係は望まない(はずだった)。




***



 ──一年後。





 「……ってことで、チーム一同、皆様お疲れ様でしたー!」

 オレンジ色の西日が差し込むオフィスで、無事にプロジェクトを成功させたささやかなお祝いが開催されていた。

 当社きっての新商品が、今からちょうど一週間前に発売され、予想を上回るほどの売り上げを見せている。



 私と白石が一年という歳月をかけて市場のリサーチや進捗管理、社内外の調整やプレゼン作りまで、本当に長きにわたっていろんなことをやってきたこのプロジェクトも、今日で終わりを迎える。




 「お疲れ、高野」

 「白石!お疲れ様!やっと終わったね、達成感半端ないんだけど!」

 「本当にな」

 「私達、めっちゃ頑張ったよね!」

 「まじで頑張った。今回ばっかりは俺も何回か心折れかけてた」

 「えぇ!?あの白石が!?全然そんなふうに見えなかったけど!」

 「お前なぁ、俺だって人間だぞ」

 「そうだったんだ」

 「しばくぞ」





 騒がしいフロアの隅のほうで、私と白石と心地よい疲労感と達成感に浸る。

 改めて自分がこれまでずっと働き続けてきた場所を見つめていると、なんだか涙が溢れてきた。





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