あなたに友達以上の関係は望まない(はずだった)。
「なにか考ごと?」
「あ、ううん!この指輪、綺麗だなぁって惚れ惚れしてただけ!」
「そんなに喜んでもらえて、僕も嬉しいな」
「一生大事にするから!あと、私も夏樹さんに指輪買うから!ちょっと待っててね!今は引越し作業で本当毎日大忙しでさ!?」
「ハハッ!本当に買ってもらってもいいの?婚約指輪はお揃いにする必要はないのだから、無理して買わなくても……」
「私が買ってあげたいの!で、それを夏樹さんにつけておいてもらいたいだけだから……いいでしょ?」
どんなしきたりも、ルールも必要ない。
私と夏樹さんだけの、愛と優しさがたっぷり含まれた想いがあれば、それが二人のルールになる。
「……うん、それが僕達らしくていいね」
「でしょ!だから今度、二人で一緒に選びにいきましょうね!約束!」
夏樹さんの小指を自分の小指に絡ませて、そしてギュッと結んだ。