無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜
窓の外を見る。
昼に差しかかった空は、どこまでも青くて、春の気配が近づいているのを感じた。

事件が解決してから、一人で外に出ていなかったことに気づく。もう、怯える必要はないのに。
こんな天気の日に、部屋の中で沈んでいるのは、もったいない。

外に出てみようかな。

そう思うと、少しだけ前を向けた気がした。
軽く身支度を整え、私は数日ぶりに、家の外へと出た。

特に目的はなく、駅周辺の賑わいのある道を歩き、お気に入りのお店をのんびりと探索する。
晴れた日の空気はやっぱりすがすがしい。気分も次第に晴れてきて、前向きな考えが浮かんでくる。

湊さんを苦しませた事実は変わらない。
私に愛想を尽かしている可能性は十分ありえる。

けれども、あの誠実で実直な彼のことだ。
ちゃんと話し合いの場をもうけるか、ちゃんと私に別れの言葉を伝えるはずだ。
連絡が乏しいのはただ忙しいだけだからだ。

そんな前向きな考えをしていたのがよかったのか、ふりにスマホが通知音がした。
差し出し人をみて、私は声を上げて喜びそうになった。

湊さんからだった。

しかも内容はもっと小躍りするようなものだった。
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