ユーレイくんとの恋はあぶない秘密が多すぎる
○次の日、朝、学校
嶺「おはよう結歌ちゃん」
結歌「あ……。お、おはよう」
気まずそうに目を反らす結歌。けれど昨日の朝のような気まずさではなく、恥ずかしがっている様子。
モノローグ:昨日の夜、あの後情けないことに泣いてしまった。恐怖でという訳ではない。嶺くんがいてくれるから、安心してしまったのだ。
結歌(嶺くんのことは警戒しなくちゃいけないのに……なんで安心なんか……)
モノローグ:なんて、もう答えは分かっている。
結歌(あたし……嶺くんのこと……)
一晩中考え抜いて導き出した答えを思いうかべ、一人赤面する。
結歌「うわーーー! 違うから! 認めないから!!」
嶺「わっ。ど、どうしたの? 熱でもある?」
結歌「な、何でもない!」
慌ててごまかす結歌。嶺は不思議そうに首を傾げた。
モノローグ:嶺くんは危ない人なんだから、簡単に認めちゃダメ。
結歌(それに恐怖の吊り橋効果かもしれないし!?)
結歌は一人で言い訳を繰り返し、キッという表情で嶺を見た。
結歌「まだ認めないんだから!」
嶺「あ、結歌ちゃん!」
びしっと指をさして走り去っていく。その後ろ姿を何がなんだか分からないという様子で追いかけていく嶺。
モノローグ:この気持ちがなんなのか、まだ決定づけたくない。だから今はまだ、もう少しこのままで――。
○ネット上に匿名の書き込みがされているコマ(不穏)
モノローグ:でもそうやってゆっくりしているうちに、予期しない騒動が始りつつあったのだった。