初恋リスタート
脱衣所の前の廊下に、化粧水と乳液が不自然な感じで置かれていて首を傾げたけれど、案内してくれた廉太郎くんが「晶が貸してやるってことだろうな」とうれしそうな顔で教えてくれて、晶ちゃんの優しさをよく知っているんだなとほっこりした。

皆の部屋は二階にあるらしいけれど、客間は一階。
六畳の部屋がふたつ並んでいてとても広い。

二階にある四部屋はすべて洋室にリフォームしたらしいのだが、ここは畳を替えただけなのだとか。

幼い頃、廉太郎くんはここでおばあさんに甘えていたのかな?と考えると、売りたくない気持ちもわかった。



翌朝、九時にスマホの目覚ましで起きると、障子から柔らかな太陽の光が降り注いでいて、和室もいいなと思わせた。

昨日あのまま帰宅したら、ストーカーが気になって眠れなかっただろうに、深く眠れた。

廉太郎くんのおかげだ。


うーんと伸びをしてから、廉太郎くんに借りた大きなTシャツとズボンを着替えて布団を畳む。

買い物に付き合うように言われていたけど……。

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