私が好きになったのはどっちなの?
やっぱり双子なんだなあ。
「あの……その……樹先生、こんにちは」
「……挨拶からなの?」
ポカンとした顔で蓮先生に言われて、涙目で訴える。
「だって……他になにを話すんですか? 私、同じ科じゃないんですよ」
患者さんにだって「体調はどうですか?」とか「いいお天気ですね」くらいしか言えない。
「今度食事に行きませんか?とかあるでしょう?」
蓮先生がさらっと言うが、そんな高等テクニック、私に使えるわけがない。なんと言ったって、彼氏いない歴イコール実年齢なんだから。
「いやいや、先生じゃないんですよ。突然誘っても断られるに決まってるじゃないですか。そもそも誘えませんよ。樹先生に挨拶するのだって、呼吸がおかしくなりそうなんですから!」
語気を強めて反論すれば、先生が引き気味に笑う。
「あー、はいはい。なんかわかった。じゃあ、俺がひとつひとつ教える。まずは黙ったまま十秒俺と見つめ合ってみようか?」
蓮先生が箸を置いて、私をジーッと見つめてくる。
「え? ちょっと待ってくださいよ」
なんの心の準備もないまま始まり、あたふたする私。
「あの……その……樹先生、こんにちは」
「……挨拶からなの?」
ポカンとした顔で蓮先生に言われて、涙目で訴える。
「だって……他になにを話すんですか? 私、同じ科じゃないんですよ」
患者さんにだって「体調はどうですか?」とか「いいお天気ですね」くらいしか言えない。
「今度食事に行きませんか?とかあるでしょう?」
蓮先生がさらっと言うが、そんな高等テクニック、私に使えるわけがない。なんと言ったって、彼氏いない歴イコール実年齢なんだから。
「いやいや、先生じゃないんですよ。突然誘っても断られるに決まってるじゃないですか。そもそも誘えませんよ。樹先生に挨拶するのだって、呼吸がおかしくなりそうなんですから!」
語気を強めて反論すれば、先生が引き気味に笑う。
「あー、はいはい。なんかわかった。じゃあ、俺がひとつひとつ教える。まずは黙ったまま十秒俺と見つめ合ってみようか?」
蓮先生が箸を置いて、私をジーッと見つめてくる。
「え? ちょっと待ってくださいよ」
なんの心の準備もないまま始まり、あたふたする私。