私が好きになったのはどっちなの?
 ひょっとしてあれ……先生の乗ってる飛行機?
 時間的に乗っていてもおかしくない。
 ドッドッドッと心臓が爆音を立て始める。
 飛行機の周りに消防車が集まってきて放水を始めるが、煙で乗客が無事に救助できたのかはわからない。
 胸を押さえながらカウンターへ行き、航空会社のスタッフに声をかけるが声が震える。
「あの……十一時発のベルリン行きの飛行機はもう出ましたか?」
「滑走路で燃えている飛行機がそうです」
 スタッフの返事を聞いて頭がおかしくなりそうだった。
「そんな……。あの、搭乗客名簿に青山蓮の名前がありますか?」
 もしかしたら乗っていないかもしれない。
 かすかな望みを抱いて確認するが、すぐにそれも打ち砕かれる。
「少しお待ち下さい。……青山蓮さま、搭乗されています。ですが、現在現場も混乱していて搭乗者の安否の確認ができない状況です。申し訳ありません」
 スタッフが謝罪するけど、ショックが強すぎてなにも言葉を返せなかった。
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