私が好きになったのはどっちなの?
12,彼女と一緒にいたい
「彼女、見送りに来ないんだな」
航空会社のチェックインカウンターにスーツケースを預ける俺にルカが周囲を見回しながら言う。
彼女というのは花梨ちゃんのことだ。
だが、俺を見送りに来るわけがない。
「樹とデートだよ」
何食わぬ顔で返せば、ルカが俺の顔をジーッと見据えてくる。
「……いいのか? 弟に好きな女取られて」
「元々俺のものじゃないし、彼女が幸せならそれでいい」
今日樹と釣りに行って彼女が告白するのかはわからない。
だが、花梨ちゃんの恋がたとえ成就しなかったとしても、もう大丈夫だろう。
「いつからそんなお人好しになった?」
ルカが冷ややかにそんな質問を投げてきたので、小さく微笑んでみせた。
「彼女限定」
「恋は盲目とはよく言ったものだな」
俺を見て呆れ顔で言う彼に軽く注意した。
「煩いよ」
俺の気持ちを彼女に伝えるつもりはない。
彼女の恋の行方がどうなろうと、俺はどのみちドイツに行く。
もう彼女は俺がいなくても大丈夫。彼女は強い。
航空会社のチェックインカウンターにスーツケースを預ける俺にルカが周囲を見回しながら言う。
彼女というのは花梨ちゃんのことだ。
だが、俺を見送りに来るわけがない。
「樹とデートだよ」
何食わぬ顔で返せば、ルカが俺の顔をジーッと見据えてくる。
「……いいのか? 弟に好きな女取られて」
「元々俺のものじゃないし、彼女が幸せならそれでいい」
今日樹と釣りに行って彼女が告白するのかはわからない。
だが、花梨ちゃんの恋がたとえ成就しなかったとしても、もう大丈夫だろう。
「いつからそんなお人好しになった?」
ルカが冷ややかにそんな質問を投げてきたので、小さく微笑んでみせた。
「彼女限定」
「恋は盲目とはよく言ったものだな」
俺を見て呆れ顔で言う彼に軽く注意した。
「煩いよ」
俺の気持ちを彼女に伝えるつもりはない。
彼女の恋の行方がどうなろうと、俺はどのみちドイツに行く。
もう彼女は俺がいなくても大丈夫。彼女は強い。