負け犬のメイサちゃんは100日後に本当の恋を知る
02月26日、木曜日
放課後、汗だくで三角コーンを運んでいたら、校庭の隅で藤也が水やりをしていた。
夕陽に照らされた横顔に、つい見入ってしまう。
「見過ぎ」
ニヤッと笑って藤也が顔を上げる。
眩しそうに細めた目尻が下がってて、そんな小さなことに気付くくらい、私は藤也を見てた。
「なに、見惚れてたんだ?」
「うん。藤也、かっこいいから」
「なんだよ、79日経ってやっと気付いた?」
「うん……」
ぼんやり頷くと、手招きされる。
近寄ると藤也は屈んで、私の耳元に顔を寄せた。
「また、後で」
「……うん」
「メイサ、『うん』しか言ってないじゃん」
「なんかドキドキして、言葉が出てこないんだ」
見上げた藤也は目を丸くして私を見ている。
なんか、変なこと言っちゃったかな。
昨日、藤也が好きだって気付いてから、どうしていいかわからなくて困ってる。
「ごめん、どうしていいか、わかんない」
「……どうもしなくていいよ。帰り、一緒に帰ろ」
「うん」
「手えつないで、温かい飲み物半分こして、カレカノの練習しながら帰ろう」
「わかった。楽しみにしてる」
「95点」
藤也は頷いて、ホースを抱える。
私も三角コーンを持ち直して、歩き出した。
夕陽に照らされた横顔に、つい見入ってしまう。
「見過ぎ」
ニヤッと笑って藤也が顔を上げる。
眩しそうに細めた目尻が下がってて、そんな小さなことに気付くくらい、私は藤也を見てた。
「なに、見惚れてたんだ?」
「うん。藤也、かっこいいから」
「なんだよ、79日経ってやっと気付いた?」
「うん……」
ぼんやり頷くと、手招きされる。
近寄ると藤也は屈んで、私の耳元に顔を寄せた。
「また、後で」
「……うん」
「メイサ、『うん』しか言ってないじゃん」
「なんかドキドキして、言葉が出てこないんだ」
見上げた藤也は目を丸くして私を見ている。
なんか、変なこと言っちゃったかな。
昨日、藤也が好きだって気付いてから、どうしていいかわからなくて困ってる。
「ごめん、どうしていいか、わかんない」
「……どうもしなくていいよ。帰り、一緒に帰ろ」
「うん」
「手えつないで、温かい飲み物半分こして、カレカノの練習しながら帰ろう」
「わかった。楽しみにしてる」
「95点」
藤也は頷いて、ホースを抱える。
私も三角コーンを持ち直して、歩き出した。