負け犬のメイサちゃんは100日後に本当の恋を知る

03月16日、月曜日

 今日はテストの返却日。


「三枝、ずいぶん点数良くなったな。須藤に感謝しろよ」

「三枝さん、この調子で須藤くんと頑張ってね」

「前回の倍以上の点数じゃないか。須藤にちゃんとお礼言いなさいよ」


 なんで、先生たちみんな同じこと言うのさ!!

 先週、藤也が校長室に呼び出されたときに何か言ったらしいんだけど、先生たちはニコニコするだけで教えてくれない。

 なんなのさ。

 放課後、部活に行く前に藤也を捕まえた。


「校長室で何言ったの?」

「はあ?」


 先生たちの話をする。

 藤也は「さあ?」なんて首をかしげている。

 なんで藤也まで知らないの。


「別に大したこと言ってないけど。それより、成績はどうだったわけ?」

「返ってきた科目は全部平均より上!」

「うん、だいぶマシになったな」

「そっちは?」

「今のところはだいたい1位か2位」

「……クラスで?」

「学年で」

「うわ」


 すごいな。

 なのに藤也は唇を尖らせた。


「2学期まで学年3位だったら、親父に『ふうん、これだけ反抗しといて、俺より成績悪いんだね』ってクソみたいに煽られたからな」

「こわ」


 私はパパの成績を聞いたことはないけど、たぶん元の私と同じくらいだと思う。


「ねえ、藤也。今日で97日。あと3日。他のテストも楽しみにしてて」

「わかった。どうだったか、ちゃんと教えろよ」


 手を振って部室棟に向かう。

 部室に入る直前で振り向いたら、藤也はまだ手を振ってくれていた。
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