水曜日、曇り。
みんなが涙を流した小学校の卒業式を、大して新しい学校で思い出のないあたしはひとり白々しい気持ちで過ごした。
4月。
あたしは無事に中学生になった。
新しい校舎。
着慣れない制服。
田舎なので、他の小学校と交じることはない。
クラスは2つ。
結局、クラスメイトの顔触れはほとんど変わらない。
それでも、あたしは新しい環境に何かを期待したのかも。
だけど、あたしを待ってたのは散々な毎日だった。
同級生だけでなく、先輩からのイジメも始まった。
知らない女の先輩に呼び出されて、いきなり廊下で制服のブラウスをまくられたこともある。
上からトイレを覗かれたことも。
上履きには毎朝、画鋲や虫の死骸が入っていた。
朝は何ともなかった自転車が下校時には、しょっちゅうパンクしていた。
クラスや廊下で挨拶しても誰も知らん振り。
話し掛けると逃げる。
午前中に通知のあるあたしの成績やテストの順位は、なぜか午後にはみんな知っていた。
何をしても何を言っても、彼らはあたしをネタにせずにはいられなかったみたいで。
4月。
あたしは無事に中学生になった。
新しい校舎。
着慣れない制服。
田舎なので、他の小学校と交じることはない。
クラスは2つ。
結局、クラスメイトの顔触れはほとんど変わらない。
それでも、あたしは新しい環境に何かを期待したのかも。
だけど、あたしを待ってたのは散々な毎日だった。
同級生だけでなく、先輩からのイジメも始まった。
知らない女の先輩に呼び出されて、いきなり廊下で制服のブラウスをまくられたこともある。
上からトイレを覗かれたことも。
上履きには毎朝、画鋲や虫の死骸が入っていた。
朝は何ともなかった自転車が下校時には、しょっちゅうパンクしていた。
クラスや廊下で挨拶しても誰も知らん振り。
話し掛けると逃げる。
午前中に通知のあるあたしの成績やテストの順位は、なぜか午後にはみんな知っていた。
何をしても何を言っても、彼らはあたしをネタにせずにはいられなかったみたいで。