元プロバンドマンの部下は、私に気づかない~まさかの再会オフィスラブ~
だが問題の本質は、実はそこではなかった。自分のいわば暴走に対して、あの仕事に厳しい和那が窘めるでも、はねつけるでもなく
『そう、だね・・・。』
躊躇いがちではあったけど、頷いてくれたことだった。
(断られなかった、ってことだよな・・・。)
今更ながら、改めて確認してみると、じわっと喜びがこみ上げて来る。だが
(次、何を話すんだよ、いつ、どこで・・・?)
以降のプランが全く頭にない自分に気付いて、思わず苦笑いが浮かぶ。今にして思えば、あの後
「じゃ、この後、一緒にどこか行きませんか?」
と誘う手はあったかもしれないが、あれからすぐに和那は帰ってしまったし、もしその機転が利いたとしても、結局立ち往生しただけで終わった可能性が高い。
(さぁ、どうする?湊・・・。)
夜風が心地いい。ふと見上げると、空には真ん丸な月が浮かんでいた。
(『月が綺麗ですね』なんて、気の利いたセリフ、あの人を前にして、俺には、とても言えないだろうしな・・・。)
そんなことを考えて、また苦笑いだ。
(それにしても、本当に綺麗だ。南澤さんも見てるかな?)
気が付けば、和那に思いを馳せている自分に気付く。
(もう、本当に駄目かもしれねぇな、俺・・・。)
『そう、だね・・・。』
躊躇いがちではあったけど、頷いてくれたことだった。
(断られなかった、ってことだよな・・・。)
今更ながら、改めて確認してみると、じわっと喜びがこみ上げて来る。だが
(次、何を話すんだよ、いつ、どこで・・・?)
以降のプランが全く頭にない自分に気付いて、思わず苦笑いが浮かぶ。今にして思えば、あの後
「じゃ、この後、一緒にどこか行きませんか?」
と誘う手はあったかもしれないが、あれからすぐに和那は帰ってしまったし、もしその機転が利いたとしても、結局立ち往生しただけで終わった可能性が高い。
(さぁ、どうする?湊・・・。)
夜風が心地いい。ふと見上げると、空には真ん丸な月が浮かんでいた。
(『月が綺麗ですね』なんて、気の利いたセリフ、あの人を前にして、俺には、とても言えないだろうしな・・・。)
そんなことを考えて、また苦笑いだ。
(それにしても、本当に綺麗だ。南澤さんも見てるかな?)
気が付けば、和那に思いを馳せている自分に気付く。
(もう、本当に駄目かもしれねぇな、俺・・・。)