元プロバンドマンの部下は、私に気づかない~まさかの再会オフィスラブ~
改めて向き合った、ふたり。


「楽しみだな。」


ワクワクを隠せない和那を、湊は少し眺めていたが


「テンション上がってるね。」


「うん。」


「ウチの女性スタッフも、ここに来ると、嬉しそうにしてたもんなぁ。やっぱり女子はパスタ好きなんだよな。」


そう言って、懐かしそうな表情を浮かべると、和那の表情が変わった。


「その人、可愛かったの?」


「えっ、どうしたの急に?」


「朝比奈くん、その話、今日はいらないと思う。」


「ちょっと何、言ってるんだよ。別に特定の女性のことを言ったんじゃないし、さっきも言った通り、ここには仕事の打ち合わせで来てたんだから、ふたりきりとかないから。」


「どうだか?」


「いい加減にしてよ。南澤さんのイメ-ジがドンドン変わって行く・・・。」


思わずため息をついた湊に


「朝比奈くんは、会社の私が素だと思ってたんだ。」


和那はそう言って、彼を見る。


「えっ?」


「だとしたら、今日でそのイメ-ジ、変えてもらわないと。」


「南澤さん・・・。」


言葉を失う湊を見て、和那はニコリと微笑んだ。
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