日本語が拙い外国人と恋仲になりました
「なんかミキ、変わったなあ」

 大野は顔を近づけてきて耳元で囁いた。

「センスも変わったよね。こんな真っ赤なマフラーなんて巻いたことなかったよな? あの頃よりもすげぇ美人になったじゃん。さすがオレが惚れた女だ」
「ちょっと。何言って……」
「オレさ、お前に会いたくなってさ。昨日わざわざミキが働くホテルまで行ったんだよ。一緒に泊まれたらよかったのになぁ。昨日は休みだったんだよな? 本当萎えたし、ガッカリだったよ」

 気持ち悪い。自分が何を言ってるか、分かってるの……?
 ニヤニヤしながら大野のバカ発言は止まることを知らず。

「今日は、待ち伏せしといてよかった。やっと会えて嬉しいよ。もう一回、オレと楽しいことしよ?」

 その言葉を聞いた瞬間、私の中で何かの糸がぶち切れた。顔が一気に熱くなる。
 ……もう、我慢ならない!
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