日本語が拙い外国人と恋仲になりました
 ──私たちはその日、約束を交わした。いつか二人で上海へ行こうと。
 彼とならこれからもいい関係を築ける、そう確信できた。理由は上手く言えない……だけど、私の中で、今までにない気持ちが芽生えているの。
 彼はたくさんのことを教えてくれたから──


「トウリョウさん」
「どうしましたか?」
「お腹、空いちゃったな」
「ワタシもです。ごはんを食べに行こう。お寿司はいいですか?」
「もちろん」
「久しぶりのお寿司だ。たくさん食べるよ」

 少年のような笑顔で、彼はギュッと私を抱きしめた。
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