日本語が拙い外国人と恋仲になりました
「……そうなのね」

 私は肩をすくめ、目から溢れそうになるものを必死に抑えた。

「チョウさんが決めたことなら、仕方ないよね……」
『ムラオカさん、申し訳ない。アナタはワタシにたくさんのことを教えた。とても親切でした。本当は、もう一度アナタに会いたかった。ですが、望みを全て捨てることになりました。残念です。ワタシはアナタにとても感謝します』
「……チョウさん……」

 懸命に言葉を紡ぐチョウさんの一言一言が、私の心に響く。
 もう一度あなたに会いたいのは、私も同じだよ……。
 今、上海にいます。そう伝えようとした。
 でも、もしも会ってしまったら、私はきっと彼を困らせてしまう。「日本に戻ってきてほしい」そう伝えてしまうと思う。
 どんな理由があれど、私がチョウさんを止める資格はない。
 だったらこのまま──お別れするのが一番なのかも。
 彼と一緒にいたって、私はチョウさんと幸せになってはいけないんだから。
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