秘密な恋愛
外から聞こえる、遊園地の賑やかな音。

でも、2人の乗る観覧車の中だけは、
時間が止まったみたいだった。
「芽依···ほんとに?」

確かめるように、 芽依を見つめる佑陽。

「ん···。全部じゃないけど。··ここに来たのは、思い出したよ?」

芽依は、涙が溢れるも ふと笑みを見せた。
ギュ··· と佑陽の胸の奥が あつくなる。


佑陽は芽依を
包み込むように抱きしめ

「芽依··」
と嬉しそうに笑う。

その姿に
芽依もまた ドキっと胸が鳴る···

「佑陽くん、思い出せたよ··?」

「··ん。よかったな」
そっと佑陽は芽依の髪を撫でながら
呟く。
その声は少し震えるも
どこか安心したような声だった。

(大事な··佑陽くんとの記憶··)




「芽依、体調大丈夫か?」
記憶を戻した芽依が少し心配な佑陽。

「うん、大丈夫··」
「そっか。無理すんなよ?」

芽依は、ゆっくりと頷く。
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