秘密な恋愛
「芽依休んでろよ。俺持って··」
佑陽はふと芽依へ視線を向けると、
涙目の芽依が。

「もしかして、どこか打ったか?!」

佑陽は焦り、そっと芽依に触れようとすると

「違うの···」
「え?」

「さっき、私··」

芽依はゆっくりと話し続ける。
「佑陽くんに、触れて欲しいって。···思っちゃった」

芽依の言葉に
ドクっ··
と胸の奥が鳴る。

「芽依···」

「キスするのかと思ったら。佑陽くん、離れちゃったから···。」
芽依は俯いたまま、ぽつりと呟く。

「少しだけ。寂しくなっちゃって···」


その瞬間
グイっ
と芽依の身体は佑陽に包まれ

「佑··」
「あのさ。なんでそんな可愛い事言うんだよ··」

(えっ?可愛いって···)
佑陽の言葉に戸惑う芽依。


「必死で抑えてんのに··」
ぽつりと耳元で呟く佑陽。


「佑陽くん··?」

すると佑陽は、抱きしめていた腕を少しだけ緩め、 芽依の顔を覗き込んだ。

「芽依さ。」

背中に触れていた手は、 再び耳元に触れ

「今。自分で言ったこと、分かってる?」

佑陽の行動に思わず目を逸らしてしまう芽依。

「ん···」
「本当に?」

ドクドクと脈打つ鼓動。

「触れて欲しいって。言った··」

「その意味。分かってる?」

(やだ···っ)
緊張で呼吸すら忘れてしまいそうになる。
芽依は、コクリと小さく頷く。



「···っ」
芽依の行動に佑陽は目を細め、


「分かってねぇよ。芽依」
「え··」

その瞬間、ゆっくりと身体は床へと倒され


ドキ··
「佑··陽くん··」
キュ っと片手は佑陽に抑えられる。


「··芽依」
低いのに、どこか甘い声。
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