秘密な恋愛
部屋の明かりはすべて消され、
窓から差し込む街灯の淡い光だけが、
静かに室内を照らしていた。



​(本当に···佑陽くんと同じベッドにいるんだ···)

お泊まりへの緊張に加え、
すぐ隣から伝わってくる体温と、
シーツからの佑陽の匂いに、芽依の心臓は
先程から破裂しそうなほど
激しく鳴り響いている。


​“芽依の嫌なことはしない”


そう話した佑陽は、言葉通り。
芽依の隣で静かに目を閉じる。
佑陽は仰向けのまま、ふぅと小さく息を吐いた。
(···落ちつけ、俺···)

冷静に見える佑陽も。
ドクドクと
鼓動が鳴っていた。



​ふと夕方あの公園で佑陽が
言ってくれた言葉が鮮明に蘇ってくる
芽依。​

“芽依が可愛すぎて、触れるの我慢するのが耐えられねぇって意味だよ”

​(我慢、させてるんだ···。私の記憶がないから、佑陽くん、ずっと気を遣ってくれてて···)

芽依にとっては、まだ付き合いたて。
キスですら緊張してしまう。

でも、佑陽は半年も前から芽依が大好きで、
芽依をこんなにも大切に想ってくれている。



​胸がキュと切なく締め付けられた芽依は、
布団をぎゅっと握りしめ、
小さな声でそっと呟いた。


​「佑陽くん···」

「ん?」

「佑陽くん···私に触れるの、我慢してるって言ったよね···」


​不意の質問に、ドキっとしてしまう佑陽。

この状況で、
答えに迷う佑陽だが


“はぁ···”
と小さくため息を吐き
片腕を目元に当て

​「···めちゃくちゃしてる」
と感情を抑えたように
つぶやく。


​(佑陽くん···)

一気に顔が熱くなる芽依。
けれど、大好きな佑陽にそんな思いをさせているのが申し訳なくて、
何かを決心したかのように
ぎゅっと目を閉じると、
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