秘密な恋愛
しばらくして、校内に予鈴が鳴り響いた。


​(戻らなきゃ···)

​そう思い、芽依は教室へ戻ろうとドアへ手をかけた。

​「あれ?」

​ドアを開けようとするも
ガタガタと開かない。

​「なんで?」

​開かないドアに、芽依の胸へ一気に焦りが押し寄せる。
焦って周りを見渡すが、
部屋にある窓は高い位置にあるため手すら届かない。


場所が場所だけに、普段から滅多に人が通らない場所。
しかも運悪く、焦って逃げ出してきたせいで
スマホは教室に置いてきてしまっていた。


​芽依はドンドンと必死にドアを叩いた。

​「誰かいませんかっ!?」

​叫ぶように声を張り上げるも、滅多に使われない第2校舎に人がいるはずもなく、静寂だけが返ってくる。


​(嘘でしょ?)


​ドクドクと激しく脈打つ鼓動。

冷たい焦りと不安が芽依を襲う。
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