秘密な恋愛
​「っ···」

​「寂しくなるよな。周りは当たり前に覚えているのに、自分だけ分からないなんて。思い出したくても思い出せなくて、怖かったよな」

​涙で溢れる芽依を落ち着かせるように、髪を優しく撫でながら、温かな声で語りかける佑陽。


​「どうして···そんなに優しくしてくれるの? 私、佑陽くんのことあんなに傷つけたのに」

​芽依の言葉に、佑陽はどこか愛おしそうに微笑んだ。

​「そんなの。芽依が大好きで、大事だから。それ以外の理由なんてねぇよ」

​「佑陽くん···」

「芽依が少しずつ、思い出してくれてるのめちゃくちゃ嬉しいんだよ。その度に、芽依幸せそうに笑うし。それみたら、俺も幸せなんだよ」




「···佑陽くん」

「どした?」

「思い出せないかもしれないけれどそれでも··。全部知りたい。佑陽くんとの思い出、全部知りたい。幸せな思い出も、つらい思い出も全部」


「芽依···」


「だから、教えて?」


「···つらくなるだろ。芽依が」

「なる···かもしれないけれど。···佑陽くんだよ?何度だって言ってやるって言ってくれたの」


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