秘密な恋愛
​「···俺の気持ちだって、わかんねぇだろって思った。俺がどれだけ今の芽依も、記憶がなくなる前の芽依も大事で、大好きなのか。···なのにそれを『いなかったみたい』なんて言われてみろよ。···普通に傷つくだろ」

​どこか拗ねたように、ふっと視線を逸らす佑陽。

​「ん···」

​芽依は何も言わず、黙って佑陽の言葉を受け止める。

​「『俺にはわかんねぇ』って言葉もさ。芽依のこと理解して、分かってたつもりになってただけだったのかなって。そう思ったら、めちゃくちゃ悔しかった」

​(私···っ)

​どれだけ自分が佑陽の心を傷つけてしまっていたのか。

激しい後悔が波のように芽依を襲う。

​ポタッ···と、芽依の目から涙が落ちた。


​その雫に気づいた佑陽は、震える芽依の手をそっと解くと、そのまま腕を伸ばして芽依の体を自分へと引き寄せた。
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