ずっと夢を見ていたかった

第5話 終わらせることにした

春は病院に着いた。

408号室 一ノ瀬春


心臓の音がうるさい。

汗が止まらない。

身体中が震える。

自分の身体ではない。
楓の身体が震える。


自分の人生にこんなことが起きるなんて…。
自分で自分を殺すことになるなんて…。


汗ばんだ震える手でドアに手を掛ける…。


作間の顔が浮かぶ…。

これでいいんだ…。
私は間違ってない!!!


< 5 / 14 >

この作品をシェア

pagetop