政略的皇女は隣国の第2皇子に嫁ぐ
「では…よろしくお願い致しますわ」

「こちらこそ」

そして私たちはお互い握手して、まるで夫婦ではなく友達のような約束を交わしました。


他には私たちは同い年の18歳ですので、プライベートではお互いをテオ、エイルと呼ぶ様に決め、敬語はなし、朝食と夕食は一緒にとること、なるべく2人きりで過ごす時間を増やすことに決めました。

私は毎日花嫁修業の合間にテオのお仕事をお手伝いするようにしました。

それが始まって1ヶ月が経った頃、そろそろ私たちは本当の夫婦になる、いわゆる結婚式が待っていました。



「エイル、そろそろ起きないと。今日は何の日か分かってるだろう?」

「うーん…もう少し寝ていたいですわ…」

今日は早起きをして人生で一番の身支度をしなければなりません。
でもなんだかまだ微睡んでいたいのです。

しかしテオに無理やり毛布を剥がされて私は一気に目が覚めてしまいました。


「さ、寒いですわ!恨みますわよテオ」

「こんなことで恨んでも気にしないさ。さ、侍女たちが待ってる。行って綺麗なエイルを見せておくれ」

「分かりましたわ。では後ほど」


正直こんな短時間でここまでテオと仲良くなれると思っていなかったので拍子抜けなのです。
きっかけは共通点が多かったことですかね?
私がじっくりと時間をかけて調教したかったのに、向こうから寄ってきたのには驚きましたわ。

花嫁修業もアルドリックにいた頃より楽ちんでしたし、これから面白いことと言えば何かないかでしょう?

あ、忘れていました。
テオを皇太子にし、今日初めて顔を合わせるであろうカシアンの愛人とはじっくり話をしてみたいですわね。
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