政略的皇女は隣国の第2皇子に嫁ぐ
「素晴らしいダンスでしたわ、エイルリスさん」

おほほと笑いながら扇子を翳すのは皇后陛下。
カシアンの実の母親です。

「あ、あの、はじめまして!私、カシアン様の正妃候補であるコーデリア・サラマンダーと申します」

「はじめまして。アルドリック帝国の皇女でしたエイルリス・クレア・アルドリックですわ。」


初めての印象は、皇后陛下はいかにも上からという感じであまり好きではありませんね。
カシアンの愛人さんは正妃候補なのですね 。
本性はまだ出していないと思うので、今は大人しめの令嬢を演じているといったところでしょうか。

「テオドールさん、少し女同士での話もありますし、席を外してもらえませんか?」

「わ、わかりました。では…」


テオは私を少し気にしながらこの場を後にしました。
大丈夫ですわ。
私なら。


「さて、晴れてこれからウォルタインの皇室に入りましたエイルリスさん。1つお願いがありましてよ」

来ました。
さて一発目には何がくるのでしょう?

「この子、コーデリアは男爵家出身でいますのでカシアンの正妃になるには後ろ盾が必要でしてね、まあ私がいるので今のところなんとかなっていますが、もっと強く…例えば皇室に入れば側室にはなれますし、そこでエイルリスさんにも同じく後ろ盾になってほしいのですわ。そうすれば正妃になり、皇太子妃になれるのです。どうかご協力願いないらしら?」


そう来ましたか。
いきなり強気で来ましたわね。
まあここで素直に受け入れて私の印象を良くするのも悪くないです。
そしたら城でお互い正妃同士何かしら関わることもあると思いますし。
コーデリアさんの行動がどうなるか楽しみでもありますからね。
そしてカシアンもどう出るか見物ですわ。


でも私も負けていられません。
ここまで強気でこられたら私からも条件を出さなくては…。


「分かりましたわ。そのお願い、聞き入れましょう。代わりに私からもよろしいでしょうか?」


「ええ、何かしら?」


「最近カシアン様はご公務を私の夫に丸投げしておりまして、最近は毎日お疲れの様子なのです。こんな皇太子がいてもよろしいでしょうか?私はおかしいとおもいますわ。なので皇太子をテオドール様にも与える権利をほしいのですがいかがでしょう?」


「なっ…!それはなりません。カシアンは第1皇子なのですよ?皇太子は第1皇子と決まって…」


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