政略的皇女は隣国の第2皇子に嫁ぐ
「面白い話ではないか」

「へ、陛下…!」


私たちの話を聞いていたのか皇帝陛下が現れました。
立ち聞きとは何と失礼なこと。
しかし面白い、とは私も聞き捨てなりませんね。


「確かに最近のカシアンの様子は時期皇帝として身に余る態度だと思っていたのだ。丁度良い、テオドールは欲こそないが仕事もできる。皇太子としての器もある。余興とは言い方が悪いがどちらが皇太子としてふさわしいか見極めようではないか」


「それは私としても嬉しいことです。それでは私も皇太子妃になるチャンスを得られるのですね!夫婦共々認められるよう全力で努力致しますわ!」


やりましたわ!
この皇帝、意外にも見る目がありました。
どうでしょう、皇后とコーデリアさんはタジタジした様子です。
まずはひとつ攻撃を喰らえさせた気分ですわ。

私はその場を離れてすぐさまテオの元へ向かいました。


「テオドール様、面白いお話がありましてよ」

「うっ…。君がそんなことが言う時はあまり良くない話な気がしますね…」

さすが1ヶ月一緒にいただけあって鋭いですわね。
しかし問答無用。
私の人生計画のために駒になってもらいますわよ。
愛する旦那様。



「テオドール様、私と一緒に皇太子、目指しませんか?」


「な、なんだって?!」



ふふ。
テオってば見たこともない表情で驚いてますわ。
それもそうですわね。
愛は育んでいくのはお約束しましたけれど皇太子になる方はまだお伝えしていませんでしたから。

丁度その頃披露宴がお開きになりました。
テオはちょっと待ってくれと言いつつ私を置いて会場を後にしてしまいました。
もう…
何とも酷い旦那様でしょう。
まあテオにとっても大打撃を与えてしまいましたから次は寝室で穏やかに話し合いをするとしましょうか。

私は最後の挨拶を済ませ、ルナと共に自室へと戻りました。
< 19 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop