政略的皇女は隣国の第2皇子に嫁ぐ
後日、予定通り南部地域へ出発することになりました。
もちろん皇帝陛下の了承を得て。
道中の馬車で私の過去を話すとルナ言うと心配してくれました。
大丈夫です。
今のテオならきっと受け入れてくれます。


「道中道がぬかるんでて馬車ががたつくと思うから気をつけて」

「ええ、分かったわ」


今日はドレスではなくパンツスタイルですのでテオは新鮮だと褒めてくれました。


私たちが馬車に乗ると無事出発したようです。



「テオ…聞いてほしい話があるの」

「話?どんな話かい?」

「私の…私の話」

「うん、聞くよ。どんな話でも」


そう言われて私は安堵して、息を整えるとゆっくり話し始めました。



私は見ての通り大帝国出身の皇女です。
生まれた時からどこかの王族に嫁ぐことは決まっていました。
特に1番末の姫ですから尚更ですわね。
父も母もあのような教育熱心で普通の…何が普通か分かりませんが一般家庭の愛情を受けずに育ちました。
時には兄や姉に可愛がってもらうことはありました。
しかしそれは表面上のことだったのです。
舞踏会だったか何かの集まりの時に、エイルリスは愛想がない、だから父や母に愛されない、早くどこかへ嫁いで行かないかな、そうすれば自分たちの役割が減って楽になる…なんて話をしていました。
上のきょうだいたちが私を影で虐めていたのです。
それは口だけでなく、兄たちは私に馬の乗り方を教えてもらったのだけど狩りまでさせられて断ると父と母に告げ口をすると脅しました。
姉たちの方が過激でして、ドレスを勝手に自分のものにしたり、アクセサリーを盗み、私のおやつはぐちゃぐちゃにされ…他にもありますがこんなことをされていたのです。

おかげで私は簡単に人を信じられなくなりました。
アルドリックでは家族たちの前ではなるべく良い子で過ごしたのです。
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