本物の選択
そんながんばりも実ってか、

バンドのメンバーは集まっていった。

あまりよく知らない寄せ集められたメンバーだったが

取りあえず形にだけはなっていた。

古びた、お世辞にも綺麗とはいえない

いまにも崩れ落ちそうなほど老朽化した

ライブハウスだけが俺たちの夢への扉だった。


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