【中】恋はタイミング
「まじで悪かった!!えと…あいつらあのままだと、帰るの遅くなるかもとか思って!!」


苦しい言い訳を口にした。


そんでやっぱり……


「ごめん!!」


謝るんだ。


陸に嫌われたくねぇから。


笑ってほしいから。




「……うん…ありがと」


陸が言ったのはなぜか『ありがとう』という言葉


俺には意味なんてわかんねぇけど、怒ってないことだけはわかった。


安心した俺の顔は急に緩んだ。




二人きりの緊張も感じてなかった。
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