【中】恋はタイミング
「俺、教室だけは嫌なんだけど。みんないるし、うるせぇじゃん?」


言い訳だけど。

陸との貴重な時間を邪魔されたくねぇの。

自己中でもいいし。


「でも…他に場所ある?」


困った顔を見せる陸

でも実は、俺には考えてる場所がある。


「俺、いいとこ知ってるんだけど……」


「え、どこ?」


すぐに食いつく陸


「ん〜…まだ秘密」


「いじわるっ」


もったいつける俺に少し頬を膨らます


「月曜までのお楽しみ♪」


「気になる〜」


陸の笑顔に見とれてる間に、撮影なんて終わってしまった。

できたら家に送ってくれるらしい。

俺ニヤけてなきゃいいけど…。
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